AIによるSEMなどの自動広告運用がもたらす恩恵と、その懸念点

AIを広告運用に使えないか、と考える会社や人はそこそこに増えてきているとは思いますが、現実的に導入を進めたり開発を進めたりしている企業はそこまで多くないように感じます。

つい先日、線画を着色してくれるWebサービス“PaintsChainer”が、Twitterなどで話題を呼びました。このサービスに関しては様々な意見があがっており、純粋に「これはすごい!」という声もありますが、「…いや、確かにすごい。すごいんだけど、なんていうかその…」みたいななんとも言えない、拒絶感とも汲み取れる意見も多数あるようです。

今まで人がやっていたところをある程度AIがやってくれるので単純に便利ですし、作業者の負担は減るとは思いますが、なかなか素直に喜べない人も多いかもしれません。

イマイチ喜べない理由とは何か?

これはあくまで個人的な見解ですが
「それ、今自分がやってる仕事なんだけど…」
と思っている方が多いのではないでしょうか?
言わば、自分の仕事が取られるのではないか、という恐怖がAI普及の最大の懸念点であり、障害になるものと思われます。

おそらくですが、昔の釣り師の人達は漁船が登場した時、同じような感情を抱いたでしょう。
また、手作業によって稲を刈っていた農家の人達は、トラクターが登場した時、同じような感情を抱いたでしょう。

ですが、手作業では限界があった作業量を楽に越えることができました。便利な機械達が代わりにこなしてくれる事で自分たちができる作業量の上限が純粋に上がったわけです。
その代わり、漁船を動かすにはガソリンが必要だったり、夜の航海には照明が必要だったり、それらの整備や免許が必要だったり、純粋に魚を釣ったり稲を刈ったりすること以外の物事が増えていきました。

SEMや運用型広告に当てはめてみましょう。

パッと思いつく自動化できそうなところでいうと、入稿、レポート作成、各種ターゲティングの精査、日予算調整、入札調整、などではないでしょうか。
もしかすると他にももっとあるかもしれませんが、少なくともこれらは確実に自動化できるところです。広告運用に関わるほとんどの事は自動化できそうですね。なので、今こういった作業をしている方々は戦々恐々としていることでしょう。
特に東京以外の地方などで、SEM等の広告運用やレポート作成、入稿作業などを担っている人達。所謂サテライトオフィス的なところで働いている人達は、これからどんどん作業が自動化されると思います。

ですが、AIによる広告運用の自動化は産業革命のようなものなので、AIが普及したらしたで必ず人間がやる事があります。だから自分の仕事がなくなるのではないか、といった心配は全くする必要がないと思います。
個人的には、人間の知的好奇心や探究心によって、よりクリエイティブな作業にリソースを使える事になったり、とことん自動化を追求していく事ができたりするのだと思っています。

チクチク運用に関わる作業をしたい人達にとってはいい迷惑かもしれません。ただ、自動広告運用革命が起きようとしているのを楽しめないのであれば、どの道ネット広告業界で食っていくのはちょっと難しいのかもしれません。

投稿者: kawara

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