【この漫画バナー広告が気になる】漫画広告プロデューサーの見解

さて、今回ご紹介する漫画は「娘の家出」という作品で、ebookjapan様のバナー広告で御座います。

作品自体のレビューではなく、バナー広告についてあれこれ言及していくのが【漫画広告プロデューサーの見解】で御座います。
まず最初に申し上げたいのは、広告の製作にはたくさんのデザイナーさんが関わっております。そういったデザイナーさんの努力や投資した時間を決して批評、批判するものではない、という事を先に明記しておきたいと思います。
その上で、月間おおよそ500冊程度の漫画を読みつつ、様々な電子書籍サイトでの運用型広告の効果をバナー単位で追い、デザイナーの方とあーだこーだ言いながらPDCAを回して、漫画バナー広告制作に携わった者として感じる率直な感想を述べていきたいと思います。

それでは、さっそく見ていきましょう。

今回は1枚構成の、所謂通常のバナー広告です。

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まず最初に、6つの項目別の得点を「★」の数で表し、発表させていただきます。

【作品のレア度】 ★★★★★ 5

【シーン、コマ選定】★★★☆☆ 3

【キャッチコピー】★★☆☆☆ 2

【細部の仕上げ】★☆☆☆☆ 1

【媒体規定遵守】★★★☆☆ 3

【想定CPA】★★☆☆☆ 2

という結果となりました。それでは詳細をみていきましょう。

【作品のレア度】 ★★★★★ 5
連載誌は既に休刊しているジャンプ改様のタイトルで、作者は志村貴子先生です。最近では「こいいじ」などの少女漫画作品で人気の作者様ですね。
まず集英社様の作品で広告を見かける事が非常に少ないため、レア度としては最高の★5つ。

【シーン、コマ選定】★★★☆☆ 3
主人公が性癖が全開になるシーンでコマとしては非常に良いのですが、本作の場合、やはり両親との関係を見せて主人公の苦悩を描くパターンでもよかったのかなと思いますので、★は3つです。

【キャッチコピー】★★☆☆☆ 2
文言自体は非常に秀逸なのですが文字量がやや多いのと、作中のセリフにキャッチコピーが被ってしまっていてセリフの一部が見えなくなっています。もし私がクオリティーチェックをしていて、こういったバナーをデザイナーさんが上げて来た際は間違いなく修正してもらいます。また、左側のキャッチコピーに関しては「の」という文字が両方ともかなり見づらいです。なので、こちらも修正した方がよかったかなと思います。

キャッチコピーに関しては全体的に修正点が多いのですが、文言自体が良いので、ギリギリ★2つとさせていただきます。

【細部の仕上げ】★☆☆☆☆ 1
下部の水色帯部分の面積が大き過ぎで、ややもったいない印象です。
キャッチコピーの修正点も相まって、★は1つとさせていただきます。

【媒体規定遵守】★★★☆☆ 3
基本的に男女が触れ合っているシーン等は避けた方がよいです。右下のコマはもはや何に触れ合っているのか分からないコマなので媒体審査に通ったのでしょう。
決して推奨はできませんが、上手い見せ方で審査を通したということで★は3つです。

※ここでの媒体規定とはYDN、GDNを指します。

【想定CPA】★★☆☆☆ 2
まず、想定CPAが★2ってどういう事だと思われるかもしれませんが、これは各電子書籍サイト様ごとに目標とされるCPAが異なるためです。
例えば、運営会社様によって目標CPAが5000だったり20000円だったりバラバラだと思いますが、★が多ければ目標CPAよりも低単価で、★が少なければ高単価で獲得に繋がっている、と想定される事を示唆します。

作品の魅力は多分に詰まったシーンにも関わらず、作品自体の引きと、バナーの仕上がりがやや荒いこともあり、大凡目標CPAよりも上振れて獲得に繋がっている状態と思われるため、★は2つです。

【総括】

ebookjapan様のバナー広告を見る機会は今まであまりありませんでしたが、ついに広告を出すようになりましたね。まだまだデザイナーさんやディレクターさんも模索中かと思いますが、是非頑張っていただきたいところで御座います。

今回は以上です。

次回もお楽しみに。

投稿者: kawara

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