ネット広告 ビジネス

ネット広告に関わる仕事をするなら、綺麗な欲望だけでなく、下品な欲望も考えるべき

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ネット広告に携わっていると
「人の深層心理を捉えてクリエイティブを考え、ターゲティングを最適化していかないと、広告効果の改善には至りません」
というような事をクライアントに言ったり、上司に言ったり、社内の事例共有で発言する機会があったり、或いは誰にも言ったが事なかったとしても、自身の中でモヤモヤとそれに近い事を思い浮かべる事があるでしょう。

ただ、それだけだと実は全然足りなくて、深層心理なんていう綺麗な言葉だけで片付けられるほど、人の思考や趣向は単純ではないし、もっと人のドロドロしたような部分を考えられるようになってこそ、ネット広告、運用型広告は面白くなってきます。

例えば、Google AdWordsや、yahoo! スポンサードサーチで「金 即日」のような、今すぐお金が欲しいであろうユーザーの検索キーワードが主戦場となるカードローンなどの金融機関系キーワードは、キーワードプランナーなどで候補のキーワードを探すだけで心が病み、いたたまれない気持ちになると聞きます。

また、電子書籍でよくCVされるプレースメントに以前、「アニチューブ」というサイトがありました。アニチューブといえば、無料でアニメ動画がバシバシとアップされているサイトです。無料が大好きで、なんでも無料が当たり前と思っている今の若年層や、「もっとアニチューブみたいなサイトが増えれば良いのに!」と心底思ってしまうような、そもそもネットリテラシーが低いユーザー層には好都合なサイトかもしれません。ただこのサイト、著作権的に完全にアウトなサイトなはずです。なので、こういったサイトに広告枠を設置している広告媒体は個人的にどうかと思います。が、しかし、そういったサイトが非常にPV数が多く、ユニークユーザーも多い。電子書籍のような漫画好きもおそらく多く訪れるサイトという事で、広告効果としても良かったです。
「なんとしても無料でアニメ動画をみたい」という欲望を叶えるサイトな訳で、多くのユーザーの心理としては「著作権的に怪しいけど便利だから、まぁいっか」あるいは「めっちゃいいサイトじゃん!(本心)」と思って利用しているのだと思います。

綺麗な欲望と下品な欲望、建前の欲望と本音の欲望といってもよいかもしれませんが、良くも悪くもそういった人の欲望がはっきりと読み取れるのがネット広告の利点です。
プレースメント(配信先)ごとのサイト運営方針や、そこに集まってくるユーザーの心理までしっかり汲み取れるようになると、運用型広告のプランナーやコンサルとしてひと皮むける事ができます。
管理画面にあがってくるCVはただの数字ではなく、人の欲望の末に現れた行動結果を、数値化しただけだということを念頭に置いておきましょう。

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